2021年07月06日
武蔵野銀行(さいたま県の地銀)の月刊の会報誌で
2020年4月より「小が大に勝つ ランチェスター戦略」のタイトルで
連載をさせていただいています。
先日、同誌の取材で、D社を11年ぶりに訪れ、
会長にインタビューさせていただきました。
11年前、同社は特定分野でNo.1のシェアを獲得し、
年商が10億円を超えたところでした。
しかし、その市場は縮小傾向にあり、
わが社の売上利益を拡大させていたくためには
顧客の商売の繁盛を支援していく必要性があると考え
商品開発に取り組んでいました。
11年後に話を伺うと
その市場の縮小は急激に進んでいて
シェアは維持されているものの
当該事業の売上は8億円にまでじり貧していました。
その代わり、本業の技術を転用して新製品を開発し
新市場を開拓し、新事業で14億円の売上をつくるに
いたっていました。
年商は22億円と、10年前の2倍です。
ただし、事業構成比は大幅に変わっています。
10年ひと昔と申しますが
会社の事業構成比をここまで変えるのは並大抵ではありません。
特定分野でNo.1になることは極めて重要ですが
ゴールではありません。
さらなる成長を目指して次なるNo.1をつくっていきましょう。